ペットの健康と幸せを守る!断熱性と遮音性が高い家のメリット
■ペットが快適に過ごせる住まいの条件は?
皆さんのペットは、家族の一員として大切にされていると思います。ペットが快適に過ごせるよう様々な便利グッズが増えてきましたが、快適に暮らせる環境の条件に「断熱性」と「遮音性」が高いことが挙げられます。断熱性と遮音性が高い家に住むことは、ペットにとってどのようなメリットがあるのでしょうか。
■断熱性が高い家のメリット
●温度の安定性
断熱性の高い家は、室内の温度が安定しやすく、季節の変化や外気の影響を受けにくいです。急激な温度変化は、ペットにストレスを与える可能性がありますが、断熱性の高い家ではそのリスクが軽減されます。特に体温調節が難しい子犬・子猫やシニア犬・シニア猫にとって、適切な温度を保つことは、健康面や快適さにとても大切です。
●湿度の管理
断熱性の高い家は湿度が安定しやすく、湿気や乾燥が緩和されます。湿気によるカビの発生を防いだり、乾燥を防げることで皮膚トラブルや咳などの呼吸器系トラブルを軽減できる可能性があります。適切な湿度は、ペットの健康リスク減少にも役立つでしょう。
一方、気密性が高まることで、室内の空気がこもりやすくなります。感染症予防等のためにも、定期的な換気や清掃、空気清浄機の設置をお勧めします。清潔で快適な環境で暮らせることで、さらにペットのストレスも軽減されるでしょう。
■遮音性が高い家のメリット
●ストレスの軽減
遮音性が高い家では、外部からの騒音が軽減されるため、ペットのストレスが軽減される可能性があります。特に、交通騒音や隣近所からの騒音などが少ない環境は、ペットがより穏やかに過ごせることが考えられます。
●睡眠の質の向上
騒音が少ない環境では、ペットの睡眠の質が向上する可能性があります。外部の騒音が少ないため、ペットが安心して休息をとることができ、健康に良い影響を与えるでしょう。
●行動の安定性
遮音性が高い家では、外部の刺激が少ないため、ペットの行動が安定しやすくなるかもしれません。例えば、急な雷や騒音に驚いて興奮することが少なくなり、ペットがより落ち着いた状態を保つことができます。
一方、遮音性が高い家にずっといると、外部の刺激や他の動物との接触が少なくなる可能性があり、社会化の面で注意が必要です。病院に行く時や災害時に避難が必要な時など、いきなり外部と接することは、ストレスを高めてしまうかもしれません。ペットの健康のためにも定期的な運動や外出をしたり、可能な範囲で他のペットや人との交流をしてみましょう。
■断熱性・遮音性が高い家は、飼い主にとってもメリットがある
●飼い主の健康面
これまでペットに重点を置いて書いてきましたが、断熱性が高い住まいは、私たち人間の健康面にとっても同様に良い影響があります。
<参考サイト>
「省エネ住宅」と「健康」の関係をご存知ですか?(国土交通省・厚生労働省)
●安心して外出できる環境
遮音性が高い家は、外部の騒音を防ぐだけでなく、ペットの鳴き声等を気にせずに過ごすことができます。ペットの鳴き声で近隣に迷惑がかかるのでは?とストレスに感じることが減り、安心して外出することも可能になります。ペットも鳴く度に叱られるということも減り、安心して自分の居場所で過ごすことができるかもしれません。
●家計と地球にやさしい(エネルギー効率の向上)
断熱性が高い家は、冷暖房の効率が高くなるので、エネルギー消費を抑えることができます。特にペットを飼っている方は、エアコンを24時間つけっぱなしという日も多いですよね。光熱費を削減でき、環境にも優しいので、良いことづくし、ともいえるでしょう。
■省エネ住宅の補助金を活用
断熱性や遮音性が高い住まいにする方法としては、省エネ住宅を建てる(購入する)他、窓ガラスや壁の断熱性・遮音性を高める省エネリフォームをする方法もあります。家全体をリフォームするとなると大がかりですが、外からの熱の出入りが最も高い、窓やドアを断熱性の高いものに変えるだけでも、効果があると言われています。窓のみのリフォームでも、国の補助制度を利用できる可能性がありますので、活用してみてはいかがでしょうか。
(例)(2024年4月現在)
●先進的窓リノベ2024事業(国の補助制度)
(所定のガラス交換、内窓設置、外窓交換のいずれかを行った場合、性能やサイズに応じた補助金を受けられる)
*新築の省エネ住宅を取得する方や住宅の省エネリフォームをする方向けの補助金制度は、こちらをご覧ください。
●住宅省エネ2024キャンペーン(国の補助制度)
■わが家の事例
わが家も、昨年の補助金制度を利用して、内窓設置を行いました。冬の朝、シャッターを開ける時に内窓を開けると、外窓との間に冷え込んだ空気がたまっているのが分かりました。それだけ、外気から遮断されていることを実感しました。喘息がある愛犬も明け方の咳き込みが減ったように感じます。暑い夏も冷房効果が上がることを期待しています。また、愛犬の鳴き声の外への漏れ具合も、以前より改善された気がいたします。
なお、内窓をつけると、窓際のスペースが塞がれてしまいます。小物は、外窓と内窓の間に置けますが、窓辺が居場所になっているネコちゃんがいる場合は、内窓設置ではなく窓ガラスごと交換したり、キャットウォークなどを設置すると良いかもしれません。