ペット共生住宅は、ペット可住宅とどう違う?
ペット可マンションとの違い
「ペット可」とは一般に、「ペットを飼っても良いと認められている」、という意味です。「ペット可」とされている賃貸住宅や分譲マンション(持ち家)でも、特にペットのための設備があるわけではありません。マンションの管理規約で、ペット飼育に関する項目がある場合でも、ペットを飼っていない入居者やペットが苦手な(アレルギーがある)入居者もいらっしゃるので、鳴き声やにおいなど、トラブルになる可能性があります。
一方、ペット共生住宅とは、ペットと暮らすことを目的として建てられた住宅です。ペット共生型マンションなど、賃貸マンションであっても、ペット用の設備が充実していたり、ペットと暮らしやすい部屋の造りがされています。ペット飼育に関する規約が取り決められていて、入居前に審査や面談があるマンションもあります。入居者もペットを飼っているかペットに好意的な方が多いので、入居者同士で交流が生まれたり、鳴き声なども「どうしたのかな?」「大丈夫かな?」と心配してくれる場合があります。(とはいえ、しつけやマナーを守ることは必要です。)

ペット(犬猫)を飼っていない主な理由の1つは、住まい!
一般社団法人ペットフード協会「令和4年全国犬猫飼育実態調査」によると、犬や猫を飼いたいとは思っているけれども、現在飼育していないという方が、現在(犬・猫)を飼っていない理由として挙げた理由の中に「集合住宅(アパート・マンションなど一戸建てでないもの)に住んでいて、禁止されているから」がありました。
ペット飼育の阻害要因
- 【犬(非飼育&飼育意向あり)】
- 【猫(非飼育&飼育意向あり)】
- 現在飼育していない理由:22.6%
- 現在飼育していない理由:29.7%
- 現在飼育していない最大理由:19.3%
- 現在飼育していない最大理由:25.0%
ペット不可物件であるがゆえに、飼っていないという方が、2割~3割もいらっしゃるということなのですね。
まとめ
犬や猫に限りませんが、ペットと暮らせるようになると、「気持ちが明るくなった」「生活が楽しくなった」「運動量が増えた(特に犬の場合)」「家族の会話が増えた」という声をよく耳にします。わが家も、愛犬のおかげで、お散歩やイベントに出かけることが増え、そこで出会った飼い主さん達と情報交換をしたり、新しい交流をすることもできています。
犬や猫を飼いたいと思っている方が、入居できるペット共生住宅やペット共生型賃貸住宅が、今後も増えていくことを願っています。