初めてペットを飼う人必見!アニマルドックのメリットと費用
アニマルドックという言葉を聞いたことはありますか?
アニマルドックとは、人間ドックのペット版といったところです。
特に具合が悪いなどの症状がない場合でも、血液検査などの基本検査やCT検査などのオプション検査を加えるなどして総合的に検査をすることで、ペットの健康状態や病気の有無をチェックすることができます。
ペットは、自分の体調や症状を言葉で伝えることができません。
定期的に健康チェックを受けることで、早期発見や予防ができるのは、何よりのメリットです。
アニマルドックのメリット
アニマルドックでは、ペットの身体検査や血液検査、レントゲン検査、エコー検査などが行われます。
こうした検査によって、ペットが患っている可能性のある病気や隠れた異常を見つけることができます。
例えば、アニマルドックで発見された病気には、心臓病や腎臓病などの内臓系疾患や、肥満や糖尿病などの生活習慣病などがあります。
人間でもそうですが、これらの病気は、自覚症状がないうちに徐々に進行していきます。
早期発見すれば治療や管理が可能ですが、発見が遅れると重篤な状態になります。
ペットの健康寿命を延ばすためにも、ぜひお勧めいたします。
わが家の場合、上の子がシニアになる頃からアニマルドックを年に1回受けています。
初めの頃は特に異常がなかったのですが、何年目かで腎結石や胆泥症が見られるようになりました。
本人(犬)は一見何も症状がなく、いたって元気でしたが、結石のタイプに合わせた療法食を食べ始めたり、胆泥を減らす薬を飲み始めました。
毎年定期的に検査をして、うまく慢性疾患と付き合うようにしています。
ペットの検査結果やアドバイスを聞くことで、ペットの健康状態を理解できたり、食事や運動などの生活習慣についても獣医師や獣看護師からアドバイスを受けることができます。
例えば、下の子は、健診で骨格をチェックしてもらった際、「膝の関節が緩く、脱臼しやすいかもしれないので、高いところから飛び降りないように、今のうちから配慮した家具を使うといいですね」と教えていただきました。
上の子の時は、知らずに飛び回らせてしまった期間があったので、その子の時ももっと早く知っていれば良かったと思っています。
アニマルドックを受ける方法は?
アニマルドックを受けるためには、事前予約が必要です。
アニマルドックを実施しているかかりつけの動物病院などに、日程や所要時間などを問い合わせてみましょう。
動物病院によって異なりますが、主な流れは次の通りです。
・検査当日の予約時間(午前10時など)に動物病院の受付に行き、問診票や検体(尿や便)を提出します。
・担当の獣医師と面談をしたのち、ペットを預け、飼い主はその場を離れます。
・検査が終了して結果が出る時間(午後3時など)について、獣医師から案内があるので、その時間にペットをお迎えに行き、担当獣医師から結果説明を聞きます。
(後日説明を聞きに行く場合や、郵送で報告書が送られる場合もあります。)
アニマルドックを受ける際の注意点
アニマルドックを受ける際には、以下のような注意点や準備するものがあります。
・ アニマルドックは空腹時に行われます。「検査前8時間絶食」など、当日の朝食は与えず、前日の夜も21時以降ペットに食べ物を与えないようにします。
・水は与えても構わないことが多いです。
詳しくは、動物病院からの指示をご確認ください。
・検査当日の朝、尿と便を採取します。
動物病院から事前に採取用のキットを渡されることもあります。
採尿・採便時間を付箋などにメモしておくと良いでしょう。
アニマルドックの費用について
かかる費用は、動物病院や検診コースによって異なりますが、5,000円程度から3万円前後が多いようです。
病院によっては、会員割引制度などを設けている場合もあるので、事前にインターネットや電話などで確認しておくことをお勧めします。
また、一般的に予防のための検査の場合、ペット保険の対象外とされているので、加入しているペット保険会社の保障内容をよくご確認ください。
ペットが既に何かしらの疾患や症状がある場合など、必要な検査項目については、担当獣医師とよくご相談ください。
まとめ
参考サイト
●公益社団法人日本獣医師会「家庭飼育動物(犬・猫)の診療料金実態調査結果(令和3年度)」